お兄ちゃん依存症 ー 近すぎる距離のその先
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視線が合うだけで、空気が変わる。
FANZA
それに気づいてるのは、たぶん私だけ。
「そんな見つめんなよ」
「見てないよ。…お兄ちゃんがこっち見てるんでしょ」
ソファに並んで座る距離が、今日はやけに近い。
触れそうな膝、重なる体温。
「他の人にもそんな顔するの?」
「しないよ。お兄ちゃんだけ」
冗談みたいな会話の裏で、心臓はずっと落ち着かない。
兄の前でだけ出てしまう、知らない自分。
「最近、距離近くないか」
「今さら離れるほうが変じゃない?」
兄妹のはずの関係が、少しだけ曖昧になる夜。
甘さと緊張が混ざり合う、特別な時間を閉じ込めた一冊です。


