母性スイッチ-妻から女に変わる瞬間-吉岡留美編
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近所のスーパーへ向かう、ごく普通の外出。
FANZA
大通りを歩く吉岡留美は、
まさかこのあと声をかけられるとは思ってもいなかった。
スーパーまでの近道と裏路地に入ると、突然後ろから呼び止められる声がした。
見ると、落ち着いた物腰の坊主が立っていた。
不安よりも先に湧いたのは、なんでお坊さんがこんなところに?という興味だった。
彼が見せたのは、
修行の末に会得したという、不思議な光。
意識ははっきりしているのに、
体と心だけが、ゆるやかにほどけていく感覚。
日常の延長線上にある、
ほんの少しの背徳。
静かな路地裏で、
人妻が‘知らなかった自分’に触れていく物語。


